▲ 

高速道路における逆走の発生状況

01逆走事案の発生状況

  • 全国の高速道路では、概ね2日に1回の頻度で逆走が発生
  • 逆走事案の37%が分合流部・出入口部で発生
  • 逆走した運転手の年齢は、65歳以上が68%、うち、75歳以上が46%を占める

〈逆走事案発生件数の推移と発生箇所〉

※発生箇所は逆走開始地点で分類

逆走発生件数

2015年 分合流部・出入口部96件(37%)、料金所プラザ部 11件(4%)、料金所前後 51件(20%)、単路部 68件(26%)、その他 33件(13%) 計259件
2016年 分合流部・出入口部89件(36%)、料金所プラザ部 16件(6%)、料金所前後 42件(17%)、単路部 47件(19%)、その他 55件(22%) 計249件
2017年 分合流部・出入口部64件(31%)、料金所プラザ部 13件(6%)、料金所前後 46件(22%)、単路部 48件(23%)、その他 36件(18%) 計207件
2018年 分合流部・出入口部67件(34%)、料金所プラザ部 10件(5%)、料金所前後 40件(20%)、単路部 44件(22%)、その他 39件(19%) 計200件
2019年 分合流部・出入口部92件(46%)、料金所プラザ部 9件(5%)、料金所前後 36件(18%)、単路部 45件(22%)、その他 18件(9%) 計200件
2020年 分合流部・出入口部52件(35%)、料金所プラザ部 4件(3%)、料金所前後 28件(19%)、単路部 36件(24%)、その他 28件(19%) 計148件
2021年 分合流部・出入口部70件(37%)、料金所プラザ部 10件(6%)、料金所前後 38件(20%)、単路部 47件(25%)、その他 23件(12%) 計188件
2022年 分合流部・出入口部78件(38%)、料金所プラザ部 15件(7%)、料金所前後 30件(15%)、単路部 46件(23%)、その他 35件(17%) 計204件
2023年 分合流部・出入口部83件(37%)、料金所プラザ部 9件(4%)、料金所前後 48件(21%)、単路部 52件(23%)、その他 32件(15%) 計224件

〈2023年の逆走した運転者の年齢〉

2023.1〜2023.12 計(全224件の内訳)

2018年の逆走した運転者の70%が65歳以上。
30歳未満 20件(9%)
30~65歳未満 52件(23%)
65~75歳未満 49件(22%)
75歳以上 102件(46%)
不明 1件(0%)
計224件

データ:2015年~2023年の高速道路(国土交通省及び高速道路会社管理)における事故または確保に至った逆走事案 N=1,879
出典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成

02逆走事故の発生状況

  • 逆走事案のうち、逆走事故発生件数は、毎年40件程度発生しており、2023年については39件と、大きな変化は見られない。
  • 逆走事故は、死亡事故となる割合が高速道路での事故全体に比べ約38倍、死傷事故となる割合が約3倍。

〈逆走事故発生件数の推移と事故形態〉

逆走事故発生件数

2015年 死亡8件(17%)、負傷 18件(39%)、物損 20件(44%)
2016年 死亡7件(12%)、負傷 18件(32%)、物損 32件(56%)
2017年 死亡5件(11%)、負傷 12件(27%)、物損 27件(62%)
2018年 死亡1件(3%)、負傷 13件(41%)、物損 18件(56%)
2019年 死亡4件(9%)、負傷 15件(33%)、物損 26件(58%)
2020年 死亡1件(4%)、負傷 5件(19%)、物損 20件(77%)
2021年 死亡4件(9%)、負傷 6件(14%)、物損 34件(77%)
2022年 死亡3件(7%)、負傷 9件(20%)、物損 32件(73%)
2023年 死亡2件(5%)、負傷 6件(15%)、物損 31件(80%)

〈2023年の「逆走事故運転者の年齢」〉

2023.1〜2023.12 計(全39件の内訳)

2023年の逆走事故の年齢構成は、65歳以上が約6割、内75歳以上が39%
30歳未満 2件(5%)
30〜65歳未満 13件(33%)
65〜75歳未満 9件(23%)
75歳以上 15件(39%)
計39件

データ:2015年~2023年の高速道路(国土交通省及び高速道路会社管理)における事故に至った逆走事案 N=377
出典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成

〈逆走事故と高速道路事故全体の比較〉

データ:2011年~2023年の逆走事故全531件、高速道路事故全655,930件の内訳
出典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成

03動機別の逆走事案発生状況

  • 逆走事案の動機別の件数は、 2015~2022年までのデータで故意が約2割、過失が約4割、認識なしが約3割、2023 年については故意が約2割、過失が約4割、認識なしが約3割と同様の傾向。
  • 逆走事故の動機別の件数は、 2015~2022年までのデータで故意が約2割、過失が約3割、認識なしが約2割、2023 年については故意が約2割、過失が約4割、認識なしが約3割と過失の割合が少し増加しているが、概ね同様の傾向。

[定義]
故意:逆走になる事を認識して逆走を開始した事案
過失:逆走になる事を認識せずに逆走を開始した事案
認識なし:事故や確保等により逆走を終えた時点においても、 逆走したとの認識を持っていないもの(認知症等)

  • 本来のルートへ復帰するための逆走(故意)
    (例:目的のICを通り過ぎてしまい、本来出ようとしていたランプに戻ろうとして故意に逆走)
  • 本来のルートへ復帰するための逆走(過失)
    (例:高速道路に誤って進入したことに気付き、一般道に戻ろうと料金所手前で転回し、逆走と思わないまま反対車線の流入ランプを逆走した)
  • 進行するべきルートを誤って逆走(過失)
    (例:一般道から進入箇所を間違って出口へ誤進入した)

〈動機別の逆走事案発生件数の推移〉

逆走事例案発生件数

2015年 故意 66件(25%)、過失 98件(38%)、認識なし 69件(27%)、その他・不明 26件(10%) 計259件
2016年 故意 46件(18%)、過失 109件(44%)、認識なし 71件(29%)、その他・不明 23件(9%) 計249件
2017年 故意 57件(28%)、過失 71件(34%)、認識なし 45件(22%)、その他・不明 34件(16%) 計207件
2018年 故意 50件(25%)、過失 77件(39%)、認識なし 41件(21%)、その他・不明 32件(16%) 計200件
2019年 故意 59件(30%)、過失 78件(39%)、認識なし 39件(20%)、その他・不明 24件(12%) 計200件
2020年 故意 34件(23%)、過失 62件(42%)、認識なし 38件(26%)、その他・不明 14件(9%) 計148件
2021年 故意 42件(22%)、過失 65件(35%)、認識なし 58件(31%)、その他・不明 23件(12%) 計188件
2022年 故意 35件(17%)、過失 82件(40%)、認識なし 70件(34%)、その他・不明 17件(8%) 計204件
2023年 故意 53件(24%)、過失 92件(41%)、認識なし 70件(31%)、その他・不明 9件(4%) 計224件

〈動機別の逆走事故発生件数の推移〉

逆走事故発生件数

2015年 故意 9件(20%)、過失 13件(28%)、認識なし 11件(24%)、その他・不明 13件(28%) 計46件
2016年 故意 10件(18%)、過失 23件(40%)、認識なし 9件(16%)、その他・不明 15件(26%) 計57件
2017年 故意 9件(20%)、過失 14件(32%)、認識なし 6件(14%)、その他・不明 15件(34%) 計44件
2018年 故意 5件(16%)、過失 13件(41%)、認識なし 4件(13%)、その他・不明 10件(31%) 計32件
2019年 故意 14件(31%)、過失 11件(24%)、認識なし 11件(24%)、その他・不明 9件(20%) 計45件
2020年 故意 4件(15%)、過失 11件(42%)、認識なし 6件(23%)、その他・不明 5件(19%) 計26件
2021年 故意 10件(23%)、過失 16件(36%)、認識なし 9件(20%)、その他・不明 9件(20%) 計44件
2022年 故意 3件(7%)、過失 16件(36%)、認識なし 15件(34%)、その他・不明 10件(23%) 計44件
2023年 故意 7件(18%)、過失 16件(41%)、認識なし 11件(28%)、その他・不明 5件(13%) 計39件

データ:2015年~2023年の高速道路(国土交通省及び高速道路会社管理)における事故または確保に至った逆走事案 N=1,879
出典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成

〈2023年の逆走事案の開始要因別の割合〉

データ:2023年の高速道路(国土交通省及び高速道路会社管理)における事故または確保に至った逆走事案 N=224
出典:警察の協力を得て国土交通省・高速道路会社が作成